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●さすが博士(p.11)
「お名前は何というの?」
「キャラに"萌える"の、萌という字に、YU-NOに出てくる絵里子先生の、絵です」
その光景をモニターの前で見ながら、話しをする二人の男がいた。 ●肺の不思議(p.23) 犀川は煙草を吸いながらコーラを飲むことにした。不思議なもので、同じ口から入るのに、両者は自然に分別されるようだ。
「ゲホゲホっ」 ●見つめ合い(p.23)
ドアがノックされたので、返事をする。
いつものことだが、目立つ服装だった。
「そんなに見つめちゃいやですぅ」 人は自分の中にいくつもの人格を持っている。萌絵も例外ではないのだろう。 ●違和感(p.23)
ドアがノックされたので、返事をする。
いつものことだが、目立つ服装だった。 「それは私ではありません」 仰せの通り。 ●大人の味(p.24) 彼女は、犀川同様ブラックコーヒーが好きだったが、少なくとも西之園家で萌絵がコーヒーを飲んでいるところは見たことがなかった。大学生になって、大人の味を覚えたのであろう。
(いつか、もっと凄い大人の味を教えてあげよう) ●これも大人の味(p.25)
「ちゃんと、もう、ふたり分、いれました」萌絵はそう言うと、満足そうににっこりと笑った。
(あの口に僕のモノをいれられたら、もっと機嫌は良くなるのだけど……) ●桃色の国枝(p.30) 気の弱い浜中は、いつも国枝桃子に近づかないようにしている。国枝助手は学生からは恐れられていた。
「そうだね。国枝君は男子生徒を喰いまくるからね」 ●好き嫌い(p.38) 犀川には、この世でどうしても食べられないものが三つある。西瓜とあんこと黄粉であった。
「イギリスの料理でもゲテ物でも食べられるのになぁ」 ●もしも国枝助教授が……(p.40) 国枝は、部屋から出ていった。彼女は挨拶をほとんどしない。挨拶は無駄だと考えているようだ。
──と、国枝が戻ってきた。 ……挨拶は……してないな。
●私、脱いでもすごいんです(p.42)
「暑いな」犀川は車を出て呟いた。「まったく、暑い……」 彼女は大きな麦わら帽子をかぶっていて、Tシャツに膝まである半ズボンだった。遠くから見たら男に見えるし、近づいても、たぶん女には見えない。
「……何をしてらっしゃるのですか?」 ●やっぱり攻めるのが似合う(p.42) 国枝は、二年ほど前に、勤めていた研究所を辞めて、犀川の講座の助手になった。犀川より四つ若い二十八歳であるが、独身である。いや、彼女が結婚するなんてことは、想像を絶するシチュエーションである。
「彼女の夜の生活が想像出来ないもんね、浜中君」 ●駄菓子屋(p.44)
「片っぽはビールよ」アイスボックスをトランクから取り出した川端と渕田に萌絵が言った。「こっちはアイスクリーム」
「へぇ、"かちわり"はあるんだろうね?」 ●ウィンク(p.45) 「ああ、そう。喜んでいるのは僕にもわかりますけどね……」犀川は諏訪野に片目を瞑ってみせた。
(両目瞑っちゃってますよ) ●ヒ傘(p.45) 「西之園君は……」犀川は自動販売機でジュースを買っている萌絵を指さした。「あの火傘の彼女です。すみません、ご迷惑ではありませんでしたか?」
「いえ……。火だるまで歩かれると、木々に燃え移りはしないかと心配ではありますが」山根は首を振る。
日傘と火傘。しかし、そんな問題だろうか? ・ ・ |