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サイトのデータが消失し、WWWで見られなくなってから10日ほどの間、私は沈黙を守っていた。これには32768通りもの理由がある。これだけの理由があれば、しばらく放置せざるを得なかったのも仕方がない、と万民が納得してくれるはずだ。何しろ私でさえ思い出せないほど理由が多いのだから。理由は多ければ多いほど良い。 その中でいくつかの重要な理由を挙げてみると、サイト復旧のためとは言え実生活に影響を及ぼすほどの時間を割けなかった、高次方程式が解けずに悩んでいた、プログラムの開発が予定より23%遅れていた、「時間」「存在」について哲学的思索にふけっていた、急用が出来た、腹が減った、大魔王ゾーマ打倒に全力を傾けていた(ドラクエ3)、などが挙げられる。 サイトの復旧についてだが、「Googleのキャッシュを使ってはどうか」と言う建設的な意見を頂いた。なるほど、確かに「閉鎖した人気サイトをこの検索エンジンを使って再構成しよう」というプロジェクトを巷でいくつか見た覚えがある。これは利用できる。最後の手段として考えたい。時間はかかるが確実に復旧出来るだろう。「カープ帳はいくらか持っている」とメールを出してくれた人もいた。これほど人の暖かさを感じたことはない。ともかく徐々に復旧して行きたい。 しかし、前と同じものを公開したとしてどれほどの意味があるだろう。さらに進化したものを見せなければ自分自身が納得できない。こう考えた私は、新たなサイト名も含めていくつかの案を脳でひねり出しているところだ。 以下は思案中の計画の数々である。 サイト名を『下町黄昏R』にする。内容的には前と変わらないのに名前を変えるのは、変身のためのアイテムなどを変更してグッズを売り出すためだ。主人公(管理者)も一人ではなく、やはり五人グループにする。名前は水星、土星など惑星の名前を入れてはどうだろう。読者のニーズに応えてそれらは皆性格が違い、あらゆる萌えタイプを網羅するのを忘れてはいけない。 サイトの管理者を根性なしという設定にする。以前のデータを失ったためにグレるが、恩師に出会ってサイトをまた運営したいという涙を流すのだ。「安西先生、サイト運営がしたいです……」が決め台詞(全然決まってない)。 サイトの管理者には12人の妹がいると設定。日記にはその妹たちとの心暖まる、しかも萌え萌えな日常を画く。 サイト管理者は実は鬼だった。美人四姉妹とのハーレムな日常を画く。 このような方針でサイト運営していこうかと愚考しているのだが如何だろうか。「まさに愚か極まりないな」と言う意見は勘弁して貰いたい。自分でも薄々気づいてはいるのだから(薄々かい)。 計画案はいくらでも出てくるのだが、採れるレベルに達するものがない。残念でならない。私はこの程度だったのだろうか。私はここまでしか来られない男だったのかキルヒアイス。全く、誰も彼も、敵も味方も、私を置いて行ってしまう。なぜ私の自己満足のためにカウンタを回し続けてくれないのか。 文章に脈絡がなくなってきた。これは私の頭の中がカオス状態であることを意味する。全く話が変わるが、仔猫を譲りたくて仕方がないと考えている人がいたらご一報願いたい(ホントに脈絡がないな)。 とにかく、私の一からのサイト作りを見守ってくれると嬉しい。このようなサイトをご愛顧していただける人は、少なくとも下記のような美点があると思われる。 「読解力がある」。 このサイトを見て楽しめる人は、電話帳を眺めてもそこに面白さを見出すはずだ。 「ボランティア精神に溢れている」 サイト管理者の虚栄心、自己満足のために一日一回、場合によっては数回カウンタを回してくれる。 「精神的に若々しい」 瑞々しい感性を持つ彼らは、箸を転がす程度でも笑ってくれるに違いない。 さらに貧しいものに対する博愛精神が溢れていれば申し分ない。食料、衣服、お金、女などが余っている人がいたら、是非報せてもらいたい。とりに伺わせていただく。とにかく頑張っていこう。巻きで行こう。ちょっぱやで復旧しないとけつかっちんだ。 閉鎖危機を乗り越え、成長したい。 そのためにも、復旧するだけでなく新たなコンテンツの数々を発表していくことが大事だと思われる。まずは復旧するとともにお礼の言葉を載せる、そしてそれを皮切りに斬新な感性あふれる鋭い書評、エスプリの効いたユーモア溢れるゲーム批評、美麗なCGイラスト、そしてレベルの高い創作小説の掲載を誰かやってくれないかな、と強く願っている。 この経験を経て私は変わった。 日記とカープ帳だけ更新してればええわー、という投げやりな態度をとっていたことを恥じている。考えてみろ、何故カープの新人紹介のところに未だ東出が載っているのか。私のこの姿勢を反映したサイトは、言うなれば窓のサッシ部分や欄間の上など埃が溜まる場所の掃除をしていない温泉宿みたいなものだ。細かいところに気を配ってないのである。人気の出る出ないの境目は、そのような「メイン以外のコンテンツの充実度である」と誰かが夢の中で言っていたような気がする。もっともな言い分だ。誰もが納得できるはずである。 というわけで、これから私は今まで作りっぱなしで置いておいたコンテンツを更新し、充実させていこうと思う。代わりに日記とカープ帳は更新停止にしよう。差し引きゼロで万々歳だ(少なくとも私は)。 とりあえず心機一転、私はこのサイトを庶民感覚とユーモアに溢れる、お茶のお供に最適なサイトにしていきたいと強く決意している。このサイトを今まさに読もうとしている方は、是非とも玄米茶(ほうじ茶でも可)、ようかん(もなかでも可)などを用意し、お気に入りのギャグ漫画を片手に読んで貰いたい(意識の98%は漫画に集中させて欲しい。我がサイトの方はちらっと眺めてくれれば十分だ)。そうすれば必ず笑っていただけると確信している。 |