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ふと、目が覚めた。 暗い夜。 まわりには誰もいない。 寒々とした部屋。 一人きりはこわいから、みんなに会いたくて庭へ出た。 庭は広くて、深い深い森が押し寄せてきていて、 黒い木々は大きなカーテンのよう。 まるで開演前の劇場。 遠くでいろんな音がしてる。 幕はまだ開かない。 我慢できずに森に入った。 森の中はただ、寒い。 ツメタイクウキがからだをつつむ。 アタタカイヒカリは届かない。 木々のヴェールを抜けた後、視界が開けた。 森の広場には、みんな揃って待っていた。 みんなふぞろいのかっこう。 みんなバラバラの手足。 黒くて、そして赤い絨毯の上で、みんな揃って待っていた。 誰かが来る。 バラバラにするために、こわい人がやってくる。 ――分からない。 けれど誰かが前にやってきて、かわりにバラバラにされてくれた。 ピシャリと、 トマトみたいな赤い水が顔にかかる。 その、ロペスさん、という人はそれっきり口をきかなくなった。 ――よく分からないけれど。 ロペスさんに巻きついていたものが、今度は僕の体に巻きついた。 細く、冷たい、色々なものを分割するための道具。 空を見上げる。 ああ、気づかなかった。 今夜はこんなにも、 月が――きれいだ―― 「……緒方さ 33番・ロペス 42番・ラドウィック 43番・ヤング 45番・シュールストロム 49番・ディアス 70番・ブリトー 死亡 【残り47人】 |