2月28日

「バレンタインは結局どうだったんですか?」

 そう訊いてきたのは、後輩ではなかった。
 ネット上の人から尋ねられたのだ。
 そうか、キミはオレに惚れたのだな、オレが何個貰ったのか気になるんだ、ここで一個も貰ってないと言えば「相変わらずモテないんだ。仕方ないなぁ。じゃあ、私があげるよ」なんて言って、「義理だからね」などといいながらも本命のチョコをくれるんだろうな、やったー、など季節外れで都合の良い想像を、オレはしていた。

 はっきりとした数はとても言えない。3tトラック何台分とかなら言えるんだけど、ははは、なんてことを言ってみたいけど勿論そんなわけなく、人間の指の本数より少ないからだ。いや、正直に言えば目の数で事足りる。……ああ、そうさ、口の数で充分さ、悪かったな、ちくしょー、正直に言ったんだから金のチョコをくれ。
 涙を流しながら、オレは東京の空の下で叫んだのだった。


 ボクはどんな質問にも答えます。
 聞きたい方は上のメールフォームから質問メールしてね。初体験はどうだったとか、外人はやっぱ違うのかとか、吉原の歩き方とか、嘘もまじえてなんでも答えます。あ、メルアド書いてくれたらイヤだと言われても返事を出します。どうぞよろしく。

2月27日

 広島から離れた。
「さらば、わが故郷! さらば、遠き思い出!」と涙をながしながら、ではなく、「やった、東京で遊ぶぞ、うきうき」と締まりのない顔をしながらであった。

 3月の関東オープン戦みたあと帰ろうと思う。

2月25日

 青年は、しばらくネットから離れていた。せいぜい5日程度のことであったが、青年は気が気ではなかった。

「もしボクがいない間にファンレターが来ていたらどうしよう。しかもそれが、まばゆいばかりの美女からで、明日逢いたいのでお電話下さいとかケータイの番号でも書いてあったり、逢えなかったらご縁がなかったと諦めるとかも書いてたりして。そんな、もしかしたらボクは素晴らしい出会いのチャンスを逃したかもしれない。そうだったら悔しいよ。死んでも死にきれない」

 などと、青年は考えていたのだ。まるでcdmaONEが1日使えなかった時の松ちゃん(ダウンタウン)のようだった。

 帰ってきた青年は、どきどきしながらネットにつないだが、当然そんなメールは入ってなどいない。画面には【花粉症でお困りのあなたにおすすめ!!】というサブジェクトが映し出されているだけだ。
 青年のすすり泣く音だけが、西条の空気に吸い込まれ、消えて行った。

2月19日

 いま自分が死んだらどうなるんだろう?
 そんなの考えたコトって、誰でもあると思う。

 いま、もしボクが死んだら──。
 ファンはもう見られないんだと悲嘆にくれ、ボクを慕う女性たちは涙の溜め池を2、3個つくり、ボクが作成したホームページに対して「コレは未来へ伝えねばならない。みんなで管理していこう」という声があがり、WEB上の遺跡、いや聖地となるだろう。
 勿論そんなわけはなく、数ヶ月後に隣の住人が「変なニオイがするんです」という通報を管理人にして、ドアを開けてみて、ボクが西瓜を抱きながら腐っているのを発見するんだろうな、と思う。「孤独な死」などとニュースで取り上げて貰えるだろうか、いや、けっこーありふれてるからダメかも、でもここ広島だし、などと真面目に考えるボクだった。

 こんなことを考えるのも、疲れているからだろう。

 数日前に飲み会にでて、一旦家に帰りまた出掛けようとしたとき、そいつらは現れた。
 とつぜんそいつらの一人──黒服の戦闘員に早口で話しかけられたボクは車に押し込められ、連れ去られた。そう、拉致られたのだ。

「久しぶりじゃな」

 そう言ったのは運転席に座っている怪人だった。そして後部座席に座るボクにニタリと微笑みかけてきたのだ。怖かった。助手席に乗り込んだ戦闘員は「じゃ、ドライブに出発」と怪人に言った。多分それは暗号で、「こいつを秘密基地に連れ去り、改造しましょう」という意味なんだろう。ボクは自分の運命を呪った。

 その夜何があったのかは、ここには詳しく書けない。
 ただ、次の日の朝、ボクは自分のアパートに帰された後、汚されてしまったと思いながら、シャワーを浴びた。
 鳥取砂丘の砂を洗い流すためだった。
 そうして、疲れたボクはゆっくりとベッドに倒れ込み、深い眠りについたのだった。


 今日になってもまだ疲れが残ってます。誰かマッサージしてくれませんか。出来れば母性溢れる美しい女性希望デス。あ、可愛い男の子(年下)でもオッケーおっけー。

2月16日

 『スナッチャー』というゲームを買った。サターン版だ。聴いたことある名前だし、なにしろ値段が安かったから衝動買い。480円。文庫本と同じ、いやソレ以下なので、少なくとも損はしないだろう。
 素の「なっちゃん」が出てくるゲームだったら楽しいかもなと思う、別に田中麗奈のファンでも何でもないボクだった。

 『探偵 神宮寺三郎 未完のルポ』も買った。こっちはちょっと高くて1000円だったが、ボクは神宮寺探偵がけっこー好きなのだ。ハードボイルドさがたまらない。もちろんディスクシステムで出たヤツもプレイしたぞ。内容は覚えてないけどね。
 ボクもたばこを吸おうかな。推理には煙草だ。

2月15日

「先輩、何個でした」

 突然そう言う声がしたので振り向くと、後輩がチョコをこれ見よがしに食べながら話しかけてきていた。不自然な行動だな、と思いながらオレは言葉を返した。

「いきなり何を言ってるんだ後輩。わからんぞ」

「またまた。分からないわけないでしょう。チョコですよ。チョ・コ・レ・イ・ト」

 分かってて言ってるんだよ、何晴れ晴れした表情をしてるんだ、むかつくぜこの色ボケ魔人、とは言えず、オレはああそうかと曖昧に頷いた。カバンの中には1つのチョコも入ってはいなかった。

「先輩はさぞや沢山貰ったんでしょうね〜。ボクは3つでしたよ」

 説得力のある数をあげた後輩は、にこやかな笑顔を向けてきた。その無邪気な顔を見てこちらの心も軽くなった、わけはなく、さらに重い空気を味わった。(*1)獅子咆哮弾ではなく、こいつのは(*2)猛虎高飛車だ。

 どうせ義理なんだろう、オレだってそのうち1、2つは貰えるさ、行き場のない処分品だろうけどな。大事なのは数じゃない、心だ。そうだ、本命の1つさえあれば良いんだ。オレは涙で洪水状態の心の中で、そう何度も叫んでいた。口から出たのは「良かったじゃないか、後輩。でも二股三股かけちゃダメだぞ、大変だからな。男は誠意が大事だ」という先輩風に乗った言葉だけだった。

「はは、大丈夫ですよ、先輩じゃないんですから。あ、これから本命の彼女と一緒にいることにしたんですよ。やっぱこういう日は二人じゃないといけませんもんね。それじゃ」

 そう言い残して、後輩は去っていった。

 誰かオレに愛をくれないだろうか。心が寒いんだ。貴女がいない宇宙は暖かさがかけている、と言いたいんだよ。キルヒアイス役募集中。


(*1)マンガ『らんま1/2』に出てくる良牙の必殺技。とてつもない重圧、重い気で敵を攻撃する。ヘコんで「気が重く」なったときに出来る、なんとも駄洒落た技。
(*2)同じマンガの主人公、乱馬の必殺技。獅子咆哮弾と同じく駄洒落た技。

2月14日

 男の意地とプライドをかけた熱き戦いが起こる日。
 バレンタインデイ。
 それがこの日だ。インディペンデンスデイとは似て非なる日だ。おれっち江戸っ子でい、とは似ても似つかぬ言葉だ。

 あの娘からチョコ貰えるかなぁ、どきどき。
 きゃっ、告白されちった。つき合っちゃおっかな〜。
 そんなことを考えられる日だ。
 考えるだけの日だ。
 考えても現実にはならない日だ。

 でもボクはこの日が好き。そうさ、1つも貰えなくても好きなのさ。はっはーダ。

 ボクの通っていた中学高校は、この日はいつも試験休みだった。入試があるので授業が一週間ほどお休みになるのだ。共学なのに、こんなことで良いのだろうか。学生生活の一大イベントではないか。学校の中での悲喜交々、それを味わえなかったのが、ボクは悔しい。

 この日が嫌いだという男性諸君。
 みんなも(*1)五十里真幸さんが現れるまで頑張ろう。共に頑張ろう。ボクは(*2)八神クンになりたい。


(*1)マンガ『八神君の家庭の事情』ヒロイン役の少女。主人公の八神君にチョコを渡して初登場。学校が違うのでチョコは下駄箱に入れていたが、添付の手紙の名前が「まさゆき」と読まれたため、ホモマンガ突入かと思わせた。
(*2)マザコン少年。異常に若作りな母親に恋する男子校生徒。母親に可愛がられたり、五十里さんに恋されたり、OLや母そっくりの後輩(オトコ)に迫られたりする羨ましいヤツである。HP高し。特殊能力は瞬時復活。

2月13日

「夢の卵を孵してください」

 彼は言った。
 ボクは出来ないと応えた。

「永遠はあるかい」

 彼は言った。
 ボクは分からないと応えた。

2月12日

 なんかホームページを改装してみました。
 もうちょいコンテンツの整理をする予定です。

 リンクをはって頂いているサイト管理者の方、とりあえず今までのカープページへリンクしていても支障ないようにしたので、URLを変更して張り直す必要はないデス。混乱させているようで申し訳ありません。これからもヨロシクお願いします。

 ところで、グインサーガの最新刊『豹頭王の誕生』読んでます。でもグインは1/4程度じゃん。半分ナリスだし、あとの1/4はイシュト。なんだかなぁ……。いや、良いんだけどさ。

2月10日

 暴虐な狂王の圧制、弾圧、粛正に苦しんでいて、ようやく解放された民衆の気分を、今日ボクは味わっている。
 ジーク・カイザー・ラインハルト。

 ところで、(*1)ブギーポップシリーズを全部読みました。丁度最近、最新刊の「エンブリオ炎生」が出たとこですね。けっこーオススメです。でもちゃんと読まないと、わけわからなくなるかも。ややこしいんで。
 一番良かったのは第一作『ブギーポップは笑わない』ですね。やっぱり初物は違う。一つの事件を複数の視点から、短編の連作って形で書いてて、全部読むと事件の全体像が分かるという仕組みです。アイディア的にはよくあるものですが、こう巧く書かれると唸るしかないですな。  この作者・上遠野浩平が書くという、メフィストの『殺竜事件』、楽しみです。でもまだまだ先の発売か……。

 今は田中芳樹の「巴里・妖都変」を読んでます。(*2)薬師寺シリーズの最新刊です。ガウリィ……じゃない、(*3)泉田さんガンバってます。
 早いとこアル戦も書いて下さい、(*4)おとーさん。ついでにタイタニアも頼んます。

(*1)気に入らないヤツを「世界の敵」と見なして殺しまくる死神のお話。変身ヒーローもの。「誰の」一人称で書かれているか、常に頭に置いておかないと混乱する。
(*2)「世界はあたしのもの」を公言する公僕・薬師寺涼子が主人公。ドラキュラもよけて通る、ということで彼女は「ドラよけお涼」などと呼ばれている。
(*3)涼子の下僕
(*4)田中芳樹のこと。彼の著書・創竜伝の後書き参照。

2月9日

 徹夜明けの朝、ボクはズームイン朝を見ていた。
 今世界がどうなっているかを知り、カオス理論に基づいて今後の歴史に想いを馳せるため──なワケがなく、プロ野球イレコミ情報を見るためだった。

 カープの(*1)新井の「ボクは今野球に恋してます」発言を放映していた。(*2)元気丸でやったために巷では既に話題になっている。これで全国の人が見られたわけだが、ボクは、

「違うな、新井。それは恋に恋してるだけだ。いつかキミも本当の恋に出会うだろう」

 とツッコミにもならないことを、TVを見ながらブツブツ呟いていた。疲れていた。
「オレはお前に恋してるよ」って合いの手を入れろ(*3)森笠、とも思いながら、ボクは演習問題との格闘を続けたのだった。

(*1)新井:広島東洋カープの次期四番打者。西田クラス、いや、それ以上のべしゃりを期待されている。巷で大人気。「空に向かって打つ」選手。
(*2)元気丸:広島ローカルでやっているスポーツ情報番組「進め!スポーツ元気丸」のこと。「ガキの使い」の枠をのっとる、神をも恐れぬ番組。
(*3)森笠:新井の発言時に通りかかり「今時そんなこと言うヤツいねぇよ」とツッコミを入れた人。ルーキーにいけない遊びを教えるカープの外野手。

2月8日

 ボクはラピュタを探しに行きます。

 止めないで下さい。

2月7日

 ボクは、いま、眠りを殺した。

 もしかしたら、昨日のことかもしれないけど、ボクにはわからない。

2月5日

 カープの新人投手、苫米地クンはオフでもボールを離さずに握っています。

「当たり前じゃないですか」

 そう言いる苫米地クン。まさにボールは友達翼くん状態。これで心臓病なら無敵になりそうです。

 しかし、どれくらいの人が気付いているでしょうか。
 本体はボールの方です。

2月4日

 遠藤は悩んでいた。
 できちゃったの、と彼女に言われた男よりも悩んでいた。
 原因は達川監督から出された「ゲーム禁止令」だ。ボールの握りがおかしくなると言われ、がっくり気ながらも封印せざるを得なくなったのだ。

「サヨウナラ、ボクの愛する麻生サン」

 とは言わなかったが、シーマンに会えなくなるのは悲しかった。

「シーマン、何才?」
「天才」
「何が欲しい?」
「お前以外の飼い主が欲しい」

 シーマンとの心温まる会話を思い浮かべながら、遠藤の心は涙を流していた。

 これから遠藤には幾多の試練が待ちかまえているだろう。
 しばらくは我慢できても、いずれはゲームのことしか頭になくなる。ビルの窓を見ればテトリスが頭に浮かび、誰かがしゃがめば波動拳かと考え、神戸に行けばヤスが犯人だと怯えることになる。そう、1キロ先でプレイされているゲームの音も聞き分けられるくらいに、神経がむき出しになるのだ。

 シーズンが始まる頃に「ドライアウト」の状態になっているかもしれない。
 願わくば、妙な変化球が投げられたのはその握りのおかげだった、なんてことのないように。

2月3日

「先輩、これ見て下さいよ」

 後輩がそう言って差し出してきたのは、週刊プレイボーイだった。
 オレは硬派なのでこんなものは読まない、お前も軟派はやめろ、女の裸より男たちの汗と涙で熱血するのだ、と後輩を諭したというのはウソで、ドキドキしながら後輩が指し示したページを見た(ちなみに表紙に惹かれたときは、またたびを前にしたネコのように涎をたらしながら購入するのが、オレという人間だ)。
 一目見た瞬間、オレは仰天した。

「こ、後輩、これは……」
「そうです」
「こ、こ、この服は……」
「そうなんです」

 後輩が開いたページはAVの紹介コーナだった。いくつか紹介されている中の一つに見覚えのある服を着たおねーちゃんがいたのである。

「ガンダムか」

 テロ活動にいそしむガンダムを発見した時のOZ兵士のような言葉を発しながら、オレは脱力した。このタイトル名「めぐりあい哀しみの宇宙」というのはコスプレもののAVだそうで、捕虜セイラ、ララァ&赤い彗星、最後はアムロいきまーす、で終わるらしい。
 プレイボーイ誌自体に書いてあるが、本当に「どうしようもない」ビデオである。
 大体この写真は誰だ、セイラさんなら金髪じゃないとダメじゃないか、ちくしょー、ガンダムファンをバカにする気か、死神にたたられろ、いでよガンダムと指をならすぞコラ。

 しかしこれだと、「アムロくんが呼んでる」と言いながらホテトル嬢をやるセイラさんとか、「ザクとは違うのだよザクとは」といいながら他者と違う絶倫ぶりを発揮するオッサンとかが出てくるAVが完成する日も近いよな、と話し合う、ビデオに負けず劣らず「どうしようもない」オレ達だった。
 今日は豆をまいたので、明日はカレーを食べようと思う。

追記:
 プレイボーイ、けっこー好きです。江夏さんも連載してるし、キン肉マン二世もあるし、それに意外と良い記事も書いてるんですよね、この雑誌って。
 え、グラビアはどうかって? そんなことを乙女(←?)の口から言わせるつもりですか? まいっちんぐ。

2月2日

 大学が戦場と化しています。
 でも、ボクはコロニーを盾にとられたので戦えません。

 一歩くんと白い牙(ホワイトファング)が再会しました。まだ人気あるからね。彼は強いよ、エピオン乗ってるし。

 あ、「泣くようぐいす」が第1部完だって。早く再開してよね。
 ボクもあんなの持ってる人がいたら勇者と認めるよ。ニュータイプだ。

 『ブギーポップは笑わない』を読みました。
 これって人気あるらしいね。電撃文庫ってことで知らなかったよ。こーいうの結構好きです。黒い三連星くらい好きかな。