98年8月と9月のカープ情報です



●黒田、来季へつながる白星を…!(98/09/25)

 シーズン終盤に入っても、自身の記録に白星の「1」が刻まれない。「もちろん勝ちたいのが一番の思い。でも、そればかり考えてもね…」と、練習中には明るい表情を振りまく黒田も、ぶつかった壁を前に表情を曇らせて語った。


●二軍の厳しい現実を象徴した最終戦(98/09/24)

<9月23日 由宇(ウエスタン)>
 広島 6−1 近鉄

 ウエスタンリーグの今季最終戦で、カープは完敗を喫した。

 初回に先発の澤崎が3安打とエラーがらみで2点を失うと、2死3塁で澤崎を継いだ小早川もボークで1点を献上。さらに3回には3番手の若林が2死1、2塁から打点トップの善村に3ランを被弾、3点を追加された。

 攻撃も初回2死1、2塁を逃すと、4回無死1、2塁でも決め手を欠いた。さらに6回には1安打3四球を集めながら、盗塁失敗がからんで無得点…。
 こんな今季57敗目に、達川二軍監督は「今日のゲームが2軍の現実を象徴していた」と苦言を呈す。
 一方。1回も持たずにKOされた澤崎は「見ての通りです。何もありません」と言葉少なだった。

 広島の二軍は38勝57敗5分で最下位に終わった。今日二四日からも休み無しで練習を続け、来月一一日に沖縄のハイサイリーグへ出発する。

●背番号24は…(98/09/24)

 先日の甲子園の試合前に大野さんと話した記者さんの記事から…

 大野投手は60→57→24と変わりましたが、「若い頃につけていた57には今でも愛着があります。もちろん24もそうだけど、背番号というのは人によって大きく考え方が違うものですね」
 プロ野球界では、良く自らの背番号にちなむ馬券を買ったりします。しかし大野投手の場合は、「そう言う背番号の使い方は、あまり好きではありません」

 また客観的に見て24番が永久欠番になってもおかしくないのですが、「いやいや、20番でさえ、欠番になってないのに…。ペイに怒られますよ。それに欠番になるほどのことはしてません。入団一年目の若手に24番を付けて貰ってもいいんじゃないでしょうかね」

 永久欠番には拒否反応(?)を示した"鉄人"ですが「100勝100セーブをクリアした投手も名球会に…」と水を向けると、今度は「それは考えて貰っても良いかも……。両方100を越えるような投手は当分出てこないんじゃないかなぁ」

 …とのお話をされていたそうです。
 永久欠番に関してどうなるのか解りませんが、ならないとしても、半端なヤツに24を付けて欲しくない…と言えます。ファンの多くはそう思っているのではないでしょうか。ハッキリ言って、今のカープ投手陣の中に24番を付けても許せる左投手は(右投手を含めても)いませんしね。

●コーチも"コイ"の炎メラメラ(98/09/24)

 試合前、バッティングケージの後ろで長内、山崎の両打撃コーチが、何やら妖しいムード。山崎コーチが長内コーチの腰に両手を当て、「腰の使い方」を確認していました。手とり腰と…いや、手取り足取りの熱血指導。報道陣の中には「まさか2人は…」なんて声も。見てはいけないモノを見てしまったような…。

 妙な疑惑を向けられた山崎コーチは「よう見とったなあ。より高いモノを求める為の意見交換だよ」と苦笑い。選手に負けないくらい、コーチも指導法を真剣に話し合い、日々の向上に努めているという事でしょうか…。

======ここより上、月が変わります======

●ニンニクパワーで絶好調!(98/08/16)

 デイリーに玉木重にスポットを当てた記事がありました。

 投げても投げても披露を感じない─玉木重は自信たっぷりに言う。
「もともとスタミナには自信がなかったんですが、今年は連投にも絶えられるようになりました」例えば5、8、9日に登板。4回1/3、3回、3回と計10回1/3を投げて3安打無失点に抑えた。自分でも驚くくらいのスタミナで。何イニングでも「投げられる」と白い歯をのぞかせる。

 それでも6月中旬と7月下旬にかけては不調続きだった。
 イニング途中から登板してその回は抑えても、次の回では崩れる…。そんなパターンが続いた。中継ぎとしては不安定。それが5日の巨人戦から変わったのだ。「一人一人、確実にアウトをとっていくと、だんだんリズムにのってくるんです」

 そんな玉木重のスタミナ源はニンニクだ。「とにかく大好きなんです。野菜炒めに入れたり、よく食べますよ。焼き肉屋に行っても、ニンニクを丸ごと食べることもあります」
 昨オフに涼を出て一人暮らしをするようになってから、食事に対する考え方が大きく変わった。「今までは出されるモノを食べていたけど、自分で考えながら食事をするようになった」と言う。
 ニンニクに限らず、食生活にプロ意識が芽生えた証拠だ。睡眠も十分にとり、体力も付いてきた。

 もちろんピッチングの成長は著しい。ストライクが先行し、フォークのキレも良くなった。「よく打たれたときと違って、余裕が出てきた。ボール球を上手く使えるようになり、フォークで勝負できる」と話し、川端投手コーチは「スタミナはあまりない方なんだけど、気力で投げているね」と評価する。

 守護神の小林幹英にシーズン序盤の元気がなくなってきているだけに、玉木重に対する負担は大きくなる。「絶対に夏場を乗り切りたい。出番があればいつでも投げたい。そして絶対にゼロに抑える!」
 頼もしい中継ぎエースが、脅威のスタミナでカープ投手陣を支える。

(辰已 直之)

●二軍監督に山本一義前チーフ?(98/08/13)

 「達川新監督」での体制作りに動き出した…と報じられる広島だが、12日、達川二軍監督の後任に山本一義・前チーフ兼打撃コーチの起用を決めた。

 という記事がスポニチに載っていました。
 辞任を申し入れた山本コーチを妙なくらい慰留した球団ですが、このような考えがあったのでしょうか? 上土井球団部長は常々、「1軍の野手は完成されつつある。しかし彼らのあとが心配」と語ってきた。山本コーチが退団を申し入れた先月31日に上土井部長は「若い野手を育てるためには、チーフの力がどうしても必要。次の体制作りに協力して欲しい」と暗に二軍監督就任を養成していたそうだ。

 はたして本当なのかどうなのか…。でも、山本コーチの動きには妙なところが多すぎたので、もしそうなっても不思議ではないでしょうね。
 ただ、納得しないファンも多いと思いますが…ね。

●幹英が痛恨の被弾(98/08/12)

<8月12日 広島>
 広島 1−2 ヤクルト

 8回に金本の同点ホームランが出て、行けるというムードは出たのだが、同点の場面で抑えの幹英がアンソニーに痛恨の勝ち越しホームラン…。今まで調子が出ていなかったアンソニーに打たれてしまうとは…。また苦手打者が出来てしまったのかも…と不安ですね(T_T)。

 しかし前田にホームランが出なかったのは残念ですね!
 記録を塗り替えてくれるかも…と期待していただけに…。しかし好調なはずのカープ打線ですが、昨日のエーカーは打ち崩せないほどの内容だったのでしょうか? もうちょっとやりようが合ったはずだと思うのですが…。
 昨夜せっかく伊藤を崩したのだから、その勢いにのらないでどうするのでしょう?

 ま、幹英は心配ですが、それより同点で他に出せる投手がいないという事の方が、もっと心配です。玉木重は頑張っているけど他がねぇ。ああいう良い場面で、思いきって使ってみることも必要ではないでしょうか?

●高橋英樹が抹消され、菊地原が登録されました(98/08/09)

 土曜日の試合、ピンチの場面で登板して2球投げただけだけどゲッツーをとり、その後の逆転への流れを作ったともいえる英樹が一軍登録を抹消されたそうです。理由は体調不良…病院で精密検査を受けたとか。

 「強運」の持ち主でもあるし、期待したのですが…。前にも思ったけど、首脳陣にお願いしたいのは、やはり病み上がり故障上がりの投手などを、上の投手陣が苦しいからと言って調整不足のまま無理に上げるようなマネはしないで欲しいということです。
 また病気を治して、体調万全で一軍のマウンドに戻ってきて欲しいですね。

●「ストッパー、最後はハート」(98/08/08)

 8月5日の東京ドームで、守護神・小林幹英が仁志に同点ホームランを打たれ、土壇場で追いつかれました。ストッパーは「経験がいる」ポジションと言われます。ストッパーをやってきた人なら、その気持ちを善く知っていることでしょう。

 プロ22年目のベテラン大野さんは「毎日投げたとしても、毎日セーブが付くこともある。その意味では"やりがい"があるよ。意気に感じるしね」と話していました。
 勿論、その厳しさも知っています。「ボクもそうだったんだけど、ああ言う形で打たれると、どうしても心に残ってしまう。でも早く切り替えなければならないというのもある。技術的なことよりも、ここなんだよ、ここ」と胸に手をあてながら、大野さんは語っていたそうです。

 やはり、最後には精神的な強さがモノを言うのかもしれません。
 ストッパーに指名されるくらいの投手なら、元々の実力は凄いモノがあるのでしょうし、それで結果を出せるかどうかは心構えに因るのでしょう。

●2試合連続の快投(98/08/07)

<8月7日 由宇>
 広島 2−1 ダイエー (延長11回)

 山崎が連続好投─。前回のオリックス戦(7月30日、神戸サブ)で7回を零封した山崎が、再び快投劇を演じた。惜しくも完投こそ逃したものの、8回2/3を投げて被安打4、6三振、1四球、1失点で投げ終えた。これで規定投球回数もクリアし、一躍ウエスタンリーグの防御率トップ(1.82)に躍り出た。

 昨年、今年の前半とフォームの崩れから低迷していた頃に比べると、「ようやく7分程度まで戻ってきた」(東山担当)ということです。
 この日の球速のMAXは138キロ止まりだった。一軍に上がるためには、一段のスピードアップが要求される。東山2軍担当も「スライダー、シンカー、シュートは良いところに決まっていた」としながらも、「もう少しストレートの早さとキレが欲しいですね」と続けた。

 山崎自身もこだわっている、「キレ」が戻れば、一軍昇格も近いだろう。

●デイリーに「大野さん引退」の記事(98/08/06)

 今日発売されたデイリーに引退の文字が踊っていました。

 「23歳黄金ルーキーに引導渡されたセ最年長42歳」「高橋の一発で決意」「引き際悟る」など、もう決めつけた文章の数々…。
 しかし私が見た限りでは、大野さんがハッキリとそう言ったというわけではないです。不確定な情報を妄想で膨らまして、売り上げを伸ばそうとして書いた、との印象しかないですね。私はこの記事を信じてはいません。

 このような報道は、本人の意向にかかわらず、身を引かざるを得ない状況に追い込むことがあると思います。闘う意志を奪い、絶望感を与えるようなマネはやめていただきたい。

●古いユニフォームで初心に帰る(98/08/06)

 ある日、紀藤が懐かしの"コスチューム"を身にまとっていた。善く見れば、10年ほど前のカープ黄金時代のユニフォーム。青の下地に赤のラインで「HIROSHIMA」と入っている。もちろん背番号は11だ。
 「いつもロッカーの奥に入ってるんだよ。今着てみてもピッタリだろ」と得意満面。当時と体型はほとんど変わっておらず、古いユニフォームを着ても違和感はない。節制していることを証明─。

 スポーツ選手ならそんなことは当たり前かも知れない…。紀藤にしてみれば、入団当初のユニフォームを着て初心忘るるべからず、の気持ちだ。

●大野さんが登録抹消(98/08/05)

 大野投手が今日抹消されました。血行障害が良くないようで、まだ左腕にしびれと指先が冷たいそうです。
 何かイヤな登録抹消ですね…。でも、また復活してくれると信じてますよ!!

 代わりに登録されたのは、高橋英樹投手。
 ファームで良い投球もあったようだけど、もう少し慎重に調整させてから登録…の方が良いのでは?
 まぁ、英樹への期待感があるのは私も同じなのですが…。今年のカープ、あまりにも故障明け、ブランク明けの投手を、下で少し良いピッチングをしたからと言って無思慮に一軍に上げているようにも思えます。そして、その投手達は結果を出せずに落ちてしまってますよね。

 そのくせ良い投球が続いていた若手(長谷川などです)は、全く上げる気配も無し。若林などは上げてもほとんど投げさせず落とす…。
 今の首脳陣の考え方って、ホントに解りませんなぁ。

●町田が殊勲打、中継ぎ玉木重も好投(98/08/05)

<8月5日 東京ドーム>
 巨 人 7−9 広 島

 今日の試合は、やはりミンチーの好投が光ってましたね。あと、やはり江藤を初めとしたクリーンアップが打ちだすと打線が繋がり天がとれる…と言うのが分かります。今日は完全にカープペースでした。誰もが勝利を確信したその時…。まさか幹英が5点差を追いつかれるなんて!
 なんとか町田のタイムリーで勝ちましたが、あまり気持ちのいい試合ではありませんでしたね。

 今日の試合、選手起用でちょっと…。
 野村の足はまだ十分ではなく、「フル出場するのは、かなりハード」と言うことらしいですが、それなら少し休ませても良いのでは…と思います。首脳陣は「本人の意思を尊重して…」と言っているそうですが、休ませるときに休ませないおかげで、今までどれだけ勝利の機会を逃し, 若手が経験を積む機会を摘み取ってきたのかを考えると、『下策』という言葉が頭に浮かびますね。

 こういう首脳陣の行為は続いています。これで優勝でも出来たのならば、「この選手の頑張り、選手を信じて使い続けた素晴らしい首脳陣…。ああ、野球って良いな〜」という『美談』になるのかもしれませんけどね。
 来シーズンにも影響が残るかもしれないのに、今の状況で使い続けるのはどうだろうと思いました。もっと他の選手に出場機会が巡ってきて欲しいのですが。

 私は8回オモテ、野村に打席がまわってきたときにでも、木村あたりを代打に出して欲しかったです。ファーストへの凡打だったとは言え、あの野村選手が一塁まで走らなかったんですよ。どれだけ足に不安があるのかが分かります。ヒットも打っているから、代えたくない気持ちも解るけど…。
 あの点差ならば守りに入っても良いと思うのですよね。まぁ幹英が打たれて同点にされましたけどねぇ。最後の回は高に代わっていましたが、それならもっと早く交代させても良いのでは? 私は、そんな選手起用を見たかったです。

 あと玉木重。今日は気合いが入っていたようです。やはり、こういう良い場面で使って上げて下さい!
 確かに調子にムラがある…と言えるえんりけですが、それは辛抱強く育てるような使い方をしていけば、解消される問題だと、私は思っています。

●首位いじめ、「ボクがやる」(98/08/05)

 デイリーに高橋建にスポットを当てた記事が載っていました。

 現在、どうも打線との連携が悪いというのか、好投しても負けてしまっている建さん。なんと6連敗中です。しかし、「そのうちにチームの雰囲気も良くなってくるはず。ウチの打線は凄いですから」と勝利への意欲は衰えを見せていないようです。

 で、昨年は苦手としていた中日戦と横浜戦。今季は、特に横浜戦は抑えているときが多く、「苦手意識を克服するためにも、どんどん(横浜戦に)投げていきたい」と語っています。言うなれば、横浜戦への登板を志願していると言うことですね。
 現在「もののけ打線」と称されているように、横浜打線の凄さは天下に鳴り響いています。この前の横浜戦での登板では、建さんも早い回にKOされてしまったのに、この横浜戦への登板志願…。結構負けず嫌いで気の強いところがあるなぁ…と思えますね。

 しかしこういう発言があったと言うことは、明日の巨人戦での先発が予想される建さんですが、もしかしたら横浜戦に登板するかもしれませんね。…そうなったら…明日は山内?

 詳しくはこちらをご覧下さい。

●大野投手が痛恨の被弾(98/08/04)

<8月4日 東京ドーム>
 巨 人 6−5 広 島

【広】佐々岡−●大野
【巨】斎藤−○岡田−S河野

 この試合、なんとも言えないものでしたね。2点差で8回裏…カープファンの誰もが、勝てるのではないかと思ったのではないでしょうか? 結果は大野さんが高橋に逆転3ランを浴びてしまいました。

大野さん「失投だの何だのと言う以前の問題。昔に比べて勢い、キレがない。どのボールもみんな高い。力が落ちたと言うこと。力と力の勝負で負けたんです」
川端「投球練習場で大野さんに球数を多く投げさせすぎてしまった。私の責任」

 首脳陣やチームにも、かなりのショックが残った試合ではないかと思います。何と言っても、大野さんで負けたという結果がどう出るか、心配ですね。
 心配と言えば…まさかと思うけど、大野さんが変な考えを起こさないように祈っています。この日は打たれたとは言え、まだまだ大野さん以上の投手が広島にいるとは思えません。なんとか、次の試合で結果を残して、巷に広がる悲しげな声を静めて欲しいです。

 あと投手リレーですが、左の清水、松井と言うところで、清川が出てくるかな…と思ったのですが、佐々岡続投。その後の高橋の時に大野さんでしたね。失敗したけど、こう起用もあるな…という範囲内でした。
 リリーフに失敗してしまったけど、大野さんはこういう状況限定で使って欲しいですね。中日戦でリードされている場面でも投げてました。「久々に復帰してきたので、投げて調子を整えさせたい…」という考えがあるのかもしれませんし、最近負けが込んでいるので、大野さんを使いたくなる気持ちも解るのですがね。
 そう言う場面では玉木重にして欲しいな〜。この投手を敗戦処理で使うのはもったいないです。私はこの投手、使い方次第で島田クラスの中継ぎになれると思っているので。

●おろおろ、ケサダ(98/08/03)

 ケサダがオロオロしているそうだ。

 ケサダがフレッシュオールスターでMVPをとり、賞金100万円を手にしたことは周知のコトである。試合前の練習中には周りの選手達に「おっ、100万円!」と声をかけられることも多い。
 その100万円、「ドミニカの家族のために使う」とか「ドミニカに別荘を建てるために使う」とか話していましたが、やはり基本的にはドミニカへの仕送りに使うと言うことです。言うことなのですが…ケサダの元にはまだ届いておらず、「まだ来ない…。ホントに来るのかな…?」ってな感じで不安になっているようです。

 もうすぐ届くから、心配しなくてもいいんだよ〜、ケサダくん。

●頼れる"一殺"職人(98/08/03)

 デイリーに清川投手にスポットを当てた記事が載っていました。

 一つのアウトを奪っていくその投球術は、まさに職人芸。今季、近鉄から古巣に復帰した清川が、ワンポイントリリーフで貴重な仕事をしている。開幕後から長いファーム生活を強いられたが、七月中旬に一軍復帰。じり貧状態のチームにあって、ベテランの存在はますます頼りになる。

緩急と配球で勝負
 清川は言う。「1試合で勝つためには27個のアウトをとらなきゃいけない。自分の場合は27分の1のアウトを取るわけだけど、その一つのアウトが、27分の12ぐらいの価値を占めることがある。大事な仕事を任されているんだと言う実感があります」─。
 清川のワンポイントに対するこだわりは人一倍強く、"一殺"にかける集中力もまた凄まじいものがある。

 今季は4月7日の巨人戦でワンポイント登板し、四球を与え、即、二軍降格した。それから長いファーム生活が続いたが、この三ヶ月間が逆に大きなプラスとなった。達川二軍監督とピッチングについて話し合ったり、ミーティングにも積極的に参加した。

 「まずは打者のタイミングをはずすこと。次にコントロール、最後にスピードが大事なんだというkとを改めて聞かせて貰った。自分でも納得できたし、自信にもなったよ」

 ボールが早いわけではない。緩急に配球で打者と勝負するのが清川の基本的な投球術でもある。ベテランとして自分の技術を磨くために、若い選手達と同等の練習メニューをこなし、折にふれ彼らにアドバイスもした。

ベテランの力が必要
 そんな地道な努力が報われ、7月18日に一軍カムバック。もちろん、貴重な左のワンポイントとして買われたのだ。川端投手コーチは「これからベテランの力が必要になる。若い選手はまだまだ野球を解ってない面もあるし、やっぱりベテランの力は必要」と話す。ベテランには、若手にない実績と経験がある。

 昨年は左肩の胸鎖関節を故障してシーズンの大半を棒に振った。それでも7試合に中継ぎ登板し、429試合連続リリーフ登板の日本記録を作った。そうかと言って、記録へのこだわりはそんなに強くはない。「結果だからね。今の自分は一つ一つ積み重ねていくことだ」
 いぶし銀の投球で、清川はチームを救ってくれるだろう。

●三村監督、退陣へ(98/08/01)

 三村監督が今季限りで退陣することが7月31日明らかになった。広島球団の上土井球団部長が同日、「監督の任期は長くて5年。優勝しても方針は変えない」と明言し、三村監督は成績に関係なく身を引くことになった。後任には達川光男二軍監督の就任が最有力となっている。

 山本浩二前監督の後を受け、93年オフに監督就任した三村監督は1年目の94年から3位、2位、3位、3位と4年連続でAクラスを確保してきた。2年契約の最後の年となる今シーズンを「集大成の年」と位置づけ、「優勝を狙う」と公言してきた。更に親しい人には「優勝しても今シーズンで監督を辞める」と語ってきた。

 この日の山本チーフコーチの退団申し入れを受けて、上土井球団部長は三村監督と会談、「シーズン最後まで指揮を執る」コトを確認し合った。三村監督も「一番責任を感じなければならないのは監督」としたあと、「最後までやるのが監督の仕事」と続けた。

 球団では「次は達川二軍監督」(球団首脳)で意思統一されている。ただし、達川さんが「もう少し2軍で勉強したい」との意志表示をした場合に限り、新たな監督候補を探すことになる。上土井球団部長もこの日、「そうなれば他の人に監督をお願いすることになる」と語った。