5月30日
松井の打席、河内が大リーグボールの使い手であることが発覚。議論を巻き起こした。
5月26日
ニッカンから。
川端投手コーチ(先発高橋について)「(かばいながら)今日は言うことないよ。ナイスピッチングだった」
おお、ちゃんとフォローしてるじゃないか。
ほんのちょっぴり見直したぜ。
オレの中の川端順ポイント、1up──スポニチで大野さんはこう分析してます。
「ヤクルト打線で怖いのはペタジーニ、古田、高橋智。この3人にどんな投球をするのか注目していたが、二回、ペタジーニの初球に不用意に真っ直ぐを投げて左翼へ本塁打された。外国人に投げる初球は注意しなければいけない。そこに甘い真っ直ぐでは一発を喫しても仕方ない。
ただ、この後の高橋は初球を慎重に投げるようになった。スライダーと共に有効だったのは、落ちるシュートだ。いわゆるスクリューボールだが、右打者の外角にチェンジアップ気味に来るものだから、ヤクルトの打者も手こずっていた。三回から3イニング連続して高橋は得点圏に走者を背負ったものの、粘り強く投げた。五回には二死一、二塁で古田をこのスクリューで投ゴロにしとめた。走者を出しながらしのいでいく高橋は、昨年までにはない精神面の成長を感じさせた」5回の古田の打席、そのまえのペタジーニに2−3から四球を与えたあとの初球、135キロの球でした。そうか、あの球って「スクリュー」って表現して良いものなんだ。これからはそうしようかな。スクリューと聞いてイメージされるより、小さく鋭い変化みたいですが。
ここは良いけどダメなところもあった、ではなく、大野さんのような「こういう問題点がある。でもこういう良いところがあった」って順番の書き方の方が好きだな。さすが大野さんだ。
A氏「Bは、大野さんのこととなると、何でも感心する材料にするのだな」
B氏「おかしいか?」
A氏「いや、おかしくはない」
ウソである。内心ではAはおかしい。大野さんの解説は実に情理をつくしているが、たとえばBが高橋建好きなだけのミーハーファンであったらどう反応するであろうか。
「建さんはガンバってたじゃないか! それをここが悪いどこが悪いとあら探しをするなんてとんでもない話だ。解説者は傲慢だ。難癖つけるだけが仕事のヤツは引っ込んどれ。ああ建さんすごいよ、えらいよ、さいこーだよ」と強硬に言い立てることだろう。(問題:AとBの会話の元ネタを答えよ)
あ、緒方が25日のウエスタンで1打数無安打2四球でしたが、初回に外野フライで一塁から二塁へタッチアップとか、三回に玉木朋の三塁打で一塁から一気にホームインとか、走塁面で良いところを見せたようです。とりあえず、走れているってのは朗報ではないかと。盗塁をしていたらもっと喜べたんですけどね。
でもホント、脚は大丈夫なんでしょうか。ムリをしていなければ良いのですが。5月25日
建さんが先発復帰だ!
でも相変わらず打線は援護をしてくれないぞ、どーいうことだ! 守備では良いプレイが続出したけど、1得点では威張れないゾ。それとも建さんにゼロで抑えろとでも言うかぁぁ。お前らテレビの前の人間はいつもそうかー、完封しない投手はダメ投手とでも言うかー。
「球数や四球が多い投手は野手が守っていてもリズムにのれず、攻撃につながらない」ってのはよく言われてることですし、正しいと思います。そういうこともあるでしょう。でも建さんの投球を見て、その時に限って全然点がとれない打線を見て、「建さんにも問題がある」などと打者どもを甘やかしたくはないですね。だいたい、四球連発で点をどんどんとられていって、点差が広がっていっているならそりゃ打者もリズム悪くてやる気もなくなるでしょうけど、ほとんど点をとられてないんです。点くらいとってやれよ。
開幕以来の建さん登板時のカープの得点、たったの11点ですよ。55イニング近く投げていて援護点が11点! どーいうことですか。そりゃ防御率1点台でも2勝2敗なんて成績になりますわ。攻撃率(造語)も1点台なんですから。ゼロで抑えれば勝てるじゃないか、なんて言うヤツがいたら「バカ」です。
監督、前みたいな「高橋建は一応よく投げた」なんてコメントはしないで下さいね。しかし、泣いてましたね、確実に泣いてましたね、建さん。あれは簡単に犠牲フライを打たれて勝ち越し点を奪われた自分自身に悔しくて泣いたんだと思います。責任を感じる人なんですね。あの高橋智のあとの岩村の打席、ちくしょーって感じで投げてました。
高橋智の打席の前、川端コーチがマウンドへ行きましたが何を話したんでしょうね。勝負するかどうかを確認しに行ったんでしょうか? 投手に聞きにいったとかいう解説もありましたけど。で、勝負と言うことになって、そこで何か指示したり注意とかしたんですかね、入り方を気を付けろとか甘い球やフライを打ちやすい高めは投げるなとか。そこら辺が知りたいです。ま、何か言いはしたんでしょうけど。勝負するかどうか決めるだけなら猿でも出来ますし。調整もつらいであろうこの起用のなか、ホントによく投げたと思います。勝ち星はつかなかったけど、この一球の重みを味わった敗戦でまた飛躍してくれると信じて応援していきます。
ただ、ここまで勝ち星という確固とした「結果」が出ない状況になると、さすがに調子が崩れていくんじゃないかと心配です。勝利しないと乗っていけないらしいですからね、投手ってのは。なんとか、今度は打線が援護して建さんに勝ち星をプレゼントして欲しいと思います。追記:川端サマ、お願いですから建さんの隣に座らないで下さい。アナタが邪魔で見えません。
追記2:「あっさり四球を出して暴投したあげく犠飛という自滅」というあんた試合ちゃんと見てるのか、と言いたくなるような記事を書くデイリーの記者は好きじゃない。でもスコアだけ見ればそうなるんだよな、なんてこった。
●木村拓也さん、アナタだけです
建さん登板時、キムタクはよく打ってくれるよ、キミだけだよ。
しかし良いですねぇ、やっぱり。一番から外されたりセカンドの守備がどうこう言われたりしてるけど、もうこれだけやってくれるなら外すことなど到底出来ませんわ。ま、確かに妙なエラーをすることもあったし、今後もあるでしょうけど、だからキムタクは下手だなんて短絡的結論を出して欲しくないですね。色々便利屋的に起用されていた選手なんですから多少のエラーはあっても当然なんです。ある程度固定して、経験を積んでいけば、良いセカンドになると思います。
まぁ、ちょっとだけ贔屓目が入ってるかもしれませんけど。●音無ロペス
「ひとたび失われたものは、二度とは取り返しがつきませぬ」
彼はゆっくりと、奇妙な悲哀をたたえて繰り返した。
「かつて失われしものは、再び失われるまでによみがえることはございませぬ。ファンの気持ちの優しさゆえに、ひとたび失われたものを甦ったのだと思いこまれることにご用心なさいませ。彼は昔の彼ならず──このことを覚えておおきになるよう」ボクは彼の予言を思い出していた。
ロペスは失われたもの、なのだろうか。今のままでは活躍することは難しいだろう。なにしろ、まったく打つような気配がないのだ。結果を出している嶋や町田を使った方が良い、この論調は正しいと思う。しかしロペスが駄目だと判断するのは早い、今の時点では早すぎる。もっとチャンスを与えた方が良いとも思う。すぐに代打を出すようではどうにもならないし、慣れさせるために代打ではなくスタメンで使うというのも頷ける。ただ、一軍に上げるのが早すぎたため、八方ふさがりになっているような気がする。1、2打席ダメならロペスに代打を出すという作戦は、ロペスの心情(と速攻でロペスを昇格させた自分たちの方針)を考えると首脳陣としてはやりにくいだろう。もうちょっと二軍で調整させて、そこそこ打てるようになってから一軍へ昇格させたのなら、3、4試合ヒットが出ないくらいは「今はガマンが必要だよな」と納得することも出来たのだが……。
ロペスは好きな選手だったので、活躍して欲しいと思う。いきなり一軍で出て打てと言っても無理な注文なのは分かっているけど、もはやこうなってくると見守る以外にない。ああ、どうすれば良いのやら。5月24日
期待はずれだった。
今日の先発投手のことだ。
実は一番可能性高いのは高橋建だと思っていたのだ。理由は色々とある。一週間後は読売戦だからこの3連戦に好投手をつぎ込みたいだろうと言うこと、そうすると河内は週末に廻すんじゃないかということ、佐々岡と建さんだったら佐々岡を無理に中5日で投げさせる必要はないと考えられること、黒田はリリーフ転向させるかもと川端が言っていたこと、そしてなにより、早く建さんが見たいのだという我が心の渇望ゆえのことだった。
もう建さん先発は確信に近いものがあり、ボクは様々な誘いを振り切って家に帰った。学長には娘を交えて食事でもどうかねと言われたり、図書館のおねーさんには今晩わたしの手料理を食べに来ないと誘惑されたり、ひったくり犯を缶コーラをぶつけて捕まえたけどお礼の言葉も聞かずに走って帰宅したりしたのだ、というのはウソだけど、ゲーセン通いの誘いを振り切り、さらば友よ、と涙を流しながら家に帰ったのだ。
そして午後6時にはなんとか帰宅し、ラジオをつけた。そこから流れ出てきたのは「カープの先発は佐々岡、ヤクルトは伊藤智となっております」という一文字さんの声だった。ボクは落胆した。なんてことだ、こんなことってあるもんか、ちくしょーこのびしばし野郎が、と故のない怒りをぶつけたのだった。試合の方は勉学に励みながらテレビとラジオをつけて聞いていた。
「やっぱり佐々岡だと点とるのー」
「お、ロペス、ちゃんと押し出し四球選んだじゃん。ま、打てなくても今は仕方ない」
「なんでヒーローインタビューが佐々岡なんだ。嶋だろう」
と独り呟きながらだった。
明日は建さん先発だといいな。日テレ枠奪い取る中継だから、読売戦が延長すれば9時20分まで見れるし。そう考えながら、まだ中日阪神って試合やってんのか、大変じゃのぉ、と選手に同情したのだった。しかし大下さん、「伊藤智が例年ほどではない。石井一とあわせて4勝だけとは」って、彼は援護に恵まれてないだけでは……。やっぱり、勝ち星って重要なんだなぁ。防御率が多少良くても関係ないもんね。
5月20日
打てんのぉ。
打線をいじったりしたんじゃけどのぉ。
今は先発がゼロで抑えていかないと勝てなくなってるのかな。ちょい厳しい。主力がタイムリーで走者返してくれると盛り上がるんだけど。ホームランだけってのがねー。リリーフ陣は最小得点差を守れるほどの経験を積んでない(力はわかんない)のが問題だ。ああ、玉木重よ、戻ってきてくれ。しかし「抑えは澤崎を期待」とか「横山が帰ってくれば抑え」とか、どうも情報が錯綜しとる。どう考えておるんじゃろーか。結局最後まで建さんだったりするかのー。じゃけど先発もおらんしのー。
5月19日
倉は投手陣に可愛がられているらしい。今日も建さんにからかわれていた、と言うことです。建さんがからかっている、となると非常に微笑ましい光景だったことが想像できます。
「愛情のあるリードをする」倉を、どうぞヨロシク。これからは愛戦士とか愛の使徒とか愛の下僕とか愛と書いてめぐみとか呼ばせて貰います(田村だとぴったりだったのに)。しかし黒田は。ソロ2発、降ろすのは早いかなと思ったけどアレじゃ仕方ない面もあるのかな、とも思う。まぁとにかく、ナゴヤドームで簡単に打たれるのはいかんのぉ。関係ないけど、建さんは被本塁打数も被打率も申し分ないほど良い(その分四球数が多いけど)。
5月18日
●遠藤、大乱調
18日のウエスタン(ナゴヤ、中日戦)では遠藤が先発。3回0/3で被安打6、四死球7、5失点と散々な内容だったようです。制球に苦しんでいる様子が目に浮かびますね。2回には2つの押し出し四球があった模様。
そう言えば先日広島ではウエスタン中継があり、遠藤が投げているのを見ましたが、ホント遠藤とは思えないほど球速が出てませんでした。ストレートが130前後でした。球威がないのでコースを狙いすぎて、といった面もあるんでしょうかねぇ。この日もmaxは134キロだったそうです。
左脇腹故障の影響?うーむ、期待のドラ1投手だけに、なんとか復調して欲しいところです。頼むぞ〜。
あ、試合は中日の4投手の前に完封リレーをくらい、7−0で負けてます。ひょえー。●建さん2勝目!
やったー。
ようやく出番が来たぞ、建さんの。危ない場面もあったけど、ゼロで抑えてくれて本当に良かった。さすがです。今、一番頼りになるのはやっぱり建さんかなー。佐々岡は二番目。
明日は黒田かな。今回はそれなりに好投してくれるでしょう。それだけの力は持ってるし。土曜日は河内かなぁ…それはちょっとイヤだなぁ。谷間って事にしてくれんかのー。あ、建さんを同点で投入とか4回も投げさせたとかは当然だと思います。と言うか、明日明後日休ませるつもりもあるなら、投げさせない方がおかしい。建さんが降板したら、かなりの確率でサヨナラ負けだったでしょうし。負けてても投入するつもりだったらしいですが、それも仕方ないかな。
ま、11回表にディアスが打たなかった場合どうしたか、そのまま打席に送ったか、代打を出したか、ここら辺はどういう策をとっても良くて現場の判断を尊重するしかありません。それこそ結果論を語るしかないと言うか、今後の起用も見て判断するしかないと言うか。
明日建さんが連投だったらさすがに怒ります。完全休養でも良いとさえ思いますが。明後日は──試合展開によりますね。出来れば投げさせて欲しくないけど。そういや達川監督、「この戦いでは一年もたないというのはわかっているけど」とか言ってましたね。でも、今日の起用はそんなこと言うほどでもなかったような気が。あ、もしかして、勝っていれば明日も高橋建は投げさせるゾってこと? それだけはちょっとご遠慮願いたいな。
●創作『走れ! ヒガシデ』
「唐突だが、今日の試合で東出選手が盗塁を決めなかったら、お前とは別れさせて貰う」
突然、オレの彼女がそう宣言した。
広島市民球場の一塁側A指定席七列四六番の席でのことだ。試合は5回裏に入ったところだった。
そんな、さっきまであんなに仲が良かったのに何故そんなことになるんだ、昨夜だって二人でラブラブだったじゃないか、ベッドの上でも歓びの声をあげていたクセに、オレはそう涙ながらに訴えた。
「こんな場所でそういう事を大声でわめくようなヤツに愛想がつきてな」
正直な男が好きだって言ってたじゃないか、とヴァージニアスリムを喫いながら話す彼女に向かって、オレはさらにわめいた。
「しかも、さっき私と一緒だと言うのに他の女をナンパしていただろう。そういう無神経さがイヤなんだ」
多くの女を求めてしまうのは男の本能だ、理性で抑え込めるものじゃない、それにお前はワイルドな男が好きだと言っていただろう、とオレは口答えをした。
「お前のはワイルドなんてものじゃない。女を見れば襲いかかる。ただの野獣だ」
とりつくしまもない、とはまさにこのことだった。こいつのことだ、ヒガシデが走らなければホントに別れられるぞ。有言実行の男らしい女だからな。オレは必死になった。打席にはヒガシデ。第三打席だ。
前の席では二人組の女性が「東出くぅん、がんばってー」と叫んでいた。
ああ、ミーハーファンが来ていやがる、鬱陶しい、何が「くぅん」だ、地獄に堕ちやがれ、とは言わず、オレも「ヒガシデくぅん、がんばってぇぇ」と呟いた。しかしオレ達の声援はヒガシデに届かなかったようで、セカンドゴロに終わった。次の第四打席もファーストゴロ。
そして最終回に廻ってきた第5打席、ヒガシデのバットが快音を響かせ、レフト前へボールは転がった。レフト前への単打だ。一死一塁。
もはや、オレには余裕などなかった。最後のチャンスだった。カープ敗色濃厚のガラガラのスタンドで、オレは前方へと走りより、フェンスにしがみついて大声をあげた。走れ! ヒガシデ。
彼女はオレを見つめていた。ニコリともせず無表情のままだったが、オレには彼女が笑っているのが分かっていた。二人組のミーハー女たちはオレと同じようにフェンスにはりつき、声をはりあげていた。外野スタンドからはドンドコドンドコ鳴り物の応援が響いてきている。
バッターはアサイで、投手はイガラシだった。一、二球目が外れてツーボール。三球目が入ってカウントはワンストライク・ツーボールになった。もはや逆転は不可能な点差だった。だからこそ走って欲しかった。それに走って貰わなければオレは全てを失うのだ。走れ、走れ、とオレは声を張り上げた。ヒガシデがこちらを見てニヤッと笑ったような気がした。走れ──
走れ! ヒガシデ!四球目、ヒガシデは本当に走った。スタートはやや遅れたが、若豹を思わせるバネのある走りでドンドンスピードをあげる。
セーフだ!
オレは思った。これで今日も、これからも、彼女と一緒にいられる。これからも、彼女の滑るような肌に触れられる。これからも、彼女の口の中がう゛ぁーじにあすりむ色だと確かめられるんだ。オレの頭の中に、バラが咲いた。
その瞬間。
コーン。
打球音がした。目の前で、アサイがセカンドゴロでアウトになった。バラが枯れた。ひ、ひっと・えんど・らん、かあぁぁぁっっっっ
次の打者マエダは初球を叩いてライトフライ。一縷の望みを託したヒガシデの三盗もなく、試合は終わった。後ろを向くと、彼女が立ち上がり、球場から出ていこうとしている光景が見えた。これで、終わりだろうか。試合だけではなく、オレと彼女の関係も。
オレは思った。ヒガシデでは、タカハシのようにはまだいかない、と。立ちすくんでいると、球場の照明が落ち始めた。相変わらず、早すぎるほど早い消灯だ。まだまだ外野にはお客が残っているのに。そんなに電気代が勿体ないのだろうか。オレは球場関係者に罵声を浴びせたくなった。いや、関係者でなくても、辺り構わず当たり散らしたくなった。それだけ、落ち込んでいたのだ。
オレは落ち込みながら一人出口へ向かった。
とぼとぼと階段を下りていくと、出口のところの柱に彼女が寄りかかって煙草を吹かしていた。
「あ、あれ」
驚いて立ち止まるオレを見ながら、彼女はこう言った。
「お前、バカだな」
「な、何がだよ」
「東出選手、初回に出塁して盗塁決めたじゃないか。覚えてないんだろ」
オレは愕然とした。
覚えていなかった、と言うか知らなかった。
「い、いつの間に」
うろたえるオレを見て、彼女は笑みを浮かべた。
「球場で、しかも試合中にナンパしてるから、こんなことになるんだ」
オレは何も言えなかった。
「今日の野球鳥、お前のおごりだからな」
そう言いながら歩き出した彼女を、オレは慌てて追いかけて横に並んだ。そんなオレを見て、彼女はニッコリと笑ってくれた。嬉しかった。その時、オレ達の横を誰かが通り過ぎた。振り向くと走り去る人影が見えた。アレはヒガシデ、だろうか。数人のファンらしき人影が追いかけているのが見えたからだ。ファンを避けて表からは出なかったのかな、と思った。
「どうかしたのか」
肩越しに後ろを見ているオレを見て、彼女がいぶかしげに問いかけてきたが、いや何でもないよ、と答えた。そして口の中で、走れヒガシデ、と呟いた。彼女に気付かれないように財布の中身を確かめる。
これから財布には極寒の風が吹きそうだけど、心は暖かな風に包まれていた。(おわり)
●牛丼一筋
「玉木重のスタミナ源は確かニンニクだったよな」
「ええ、食べると額の『肉』印がどんどん充電されていくともっぱらのウワサです」
「じゃあ相方の建さんはテリーマンか……ぴったりだ」
●こんな時に…
今日の東京ドームのスコアボードには、7番・嶋、8番・倉とシマクラと並んでいた。千代丸がいてくれたら、と今日ほど切実に思ったことはない。
(*注)千代丸:数年前までカープに在籍していた背番号54。改名男。けっこー期待されていたはずだけど鳴かず飛ばずだった。うちのPC-98版『野球道2』ではチームの4番を打つくらい成長してくれた長距離砲だったのに。
●しまった
7回表の解説。
「初球を振ってしまって、嶋はしまったと思ってたでしょうから」
浩二さん、ナイスです。
ここで倉が死球だったら「倉がデッドボールをくらいましたね」と言ってくれるんだろうな、とボクはわくわくしていたけど、そういう展開にはならなかった。佐々岡の打席だったら「桑田はさっさとかたづけたいでしょうね」と解説してくれたことだろう。駄洒落のきいた浩二さんの解説が、ボクは好きだ(考えすぎ)。5月17日
「カープ弱いですね〜」
後輩がそう言った。
弱いワケじゃない、今は投打が調子悪くてさらに歯車がかみあっていないだけだ、四月はあれだけ勝てたんだからそのうち勝てるようになるんだよ、そうオレは熱く語ったが、毎年似たようなこと言ってますね、それも年々早くなってますよ、と言い返された。
「そのうち澤崎が上がってくるし、横山も夏には戻ってくるし、幹英は復活するし緒方も戻るし西山も近々治るし山内は6月には復帰だし菊地原は相変わらずだろうけど苫米地はさらにカッコよくなるんだ」
「不確定要素ばっかですね」
なんて的確にツッコミを入れるヤツなんだ、先ほども無視したけど、今回も言い返すことが出来ないじゃないか。オレに出来たのは、苫米地は格好良くなるぞ、イヤーブックを見ろ、彼のとこだけまるでジャニーズJr.の会報みたいではないか、と呟くことだけだった。
「あ、先輩、そういやカープのなんたら通訳って知ってます?」
「そりゃ通訳はいるだろうけど、どうしたんだ」
「5月からカープで働いてる人って話なんですけど、澤崎そっくりらしいですよ」
いつも仮面を着けているわけか。どんな人なんだろうな、と思った。たぶん「なんでオレがここで降板なんだ、説明しやがれ」と英語かスペイン語かで勝手な文句を捲し立てる外国人に日本語で「坊やだからさ」と呟いた後にこやかに通訳してるんだろうな。
「チーム内では似てると言うのが定説だそうです」
と言うことは、澤崎がシャアならその通訳はゼクスだな。ばったもんだ。
「澤崎って一軍合流したんですよね。それで感動のご対面をした、とか新聞に書いてましたよ。その通訳は"似てるかなぁ"と言ってたみたいですけど」今現在のカープの話題は暗くなるものばっかなんで、そういう意味のない記事が載るというのは良いことだ、もっとやってくれ、そーいうのを集めて本をつくればいいのに、鯉人変人列伝だ。
5月16日
カープを……カープを革命する力を!
やぁ、こんにちは。
アレ、東出クンってダウンタウンも見るんだ(イヤーブックより)。え、一人でビデオ見て笑ったりはしないって? ごめん、ボクは一人でもガキ使のビデオ見て笑ってるんだけど、これってダメなのかな。ボクはどっちかというと映画の方を一人で見ないんだけど。アレ、新井クンってホントは「かっこいいからラグビーがやりたかった」んだ(デイリーより)。ふぅん、キミもスクールウォーズを再放送で見て、その後2を見た世代だもんね、ボクもやりたかったよ、ラグビー。みんなでイソプろうか。
アレ、小山田って「ママ殺し」なんだ(イヤーブックより)。
ママレモンなら紋章が見つかったのにね、デルコンダルとかで。
しかしイヤーブックの選手紹介、更新されてないんじゃ、と思うトコがあるぞ(吉年のところとか)。
5月14日
負けちゃいました。
ま、収穫は河内がそれなりに投げてくれたこと。いーんじゃないですか、6回投げて2失点なら。問題は打線の方か。打てないねー、つながりがないねー、キムタクとかガンバってんですけどねー。
今日の注目点は浅井への代打・新井。左の岩瀬が出てきたから右打者。まぁ、監督がこーいう方針でいこうとしてるんなら仕方ないでしょうね。浅井も小さくまとまるしかないでしょう。悲しいけど。しかし建さん、出番ねーのー。
5月13日
黒田博樹よ、お前もか!
まぁ、佐々岡も黒田も長いシーズンこーいう時だってあります。だから別に良いんですけど、しかしベンチよ、黒田の交代があれだけ遅くなったのはどーいうわけだ? 遅くても、もう黒田が3回に3ラン打たれて6−0になった時点で普通は交替だろうに。それを打たれるままさらしものにするとは……影響が残らなければ良いけど。確かに中継ぎを使いたくない気持ちも解るけど、それはほら、自業自得ってやつじゃないですか。建さんを後ろに廻した時点で覚悟してたんじゃないのかな? それでいくらでも連投させて自転車操業続けるつもりだったんじゃないの? だからミンチーも4回で降ろしたわけでしょ? もしかして、黒田と佐々岡なら常に完投してくれるくらいの投球をしてくれるって思ってたわけ? まさかそんな事ないよね、捕らぬ狸の皮算用、なんて小学生でも知ってる諺だし。
思うように投げてくれない黒田へのお仕置きなんでしょうか。「裏切ったな、僕の気持ちを裏切ったな、佐々岡と同じに裏切ったんだ!(達川)」って感じかな。かを……じゃない、黒田や佐々岡にしてみればいい迷惑です。木曜日の話になりますけど、達川監督って「なんでミンチーを替えたらいかんの、チャンスだったんよ、なんでダメなの」とかコメントしたようですね。これ聴いて、なんか切羽詰まってるなぁ、などと思いました。何か上からせっつかれてでもいるのかなぁ。
これについてですが、別にこの交替自体は間違いじゃないと思いますよ。そう、この1試合だけ見れば。でも、残念ながらプロ野球ってリーグ戦なんですよね。1シーズン135試合戦わないといけないんです。前日、前々日と中継ぎ陣の登板が多くなっているあの状態だと先発にはなるべく長い回を投げて貰わないと困るわけで、そう言う意味で、「あの降板は間違いだ」と断言出来ます。もちろんミンチーが5回以降に失点する可能性もあります。でも、絶対に落とせない試合でもないのに先発を4回で降ろすのは明らかに違うと思います。ミンチーだって内心では気分悪いでしょう。
もう一度書きますけど、達川監督、貴方は間違ってませんよ、プロ野球がトーナメント戦なら。
達川監督、貴方は正しいですよ、1シーズン考えずに視野を狭くして1試合だけの戦いを考えれば。
達川監督、別に交替させても良いですよ、ミンチーが今後調子に乗って行かなくても良いんなら、ね。オフシーズンの戦力補強などを政略
1シーズンどう戦っていくか考えるのを戦略
1試合の戦い方を戦術、と定義してみる。
銀英伝風に言うと、戦術的勝利の積み重ねでは戦略的敗勢を覆すことは出来ない、ということです。戦術に長けた勇者は多いが、戦略的にものを見れる人材のなんて少ないことよ。