井村「澤崎投手の今シーズンを振り返ってみたいと思います」


井村「夏場の調整法が変わってましたよね、投げないと言う…」
澤崎「あっ、はい。ずっとノースローで」
井村「これは試合の前日に限って投げないと言うことなんですか?」
澤崎「いえ、一時期はもう…一度も投げないで。試合だけしか投げないって
   時期もありましたけど」

井村「これはどの辺の効果を狙っての事だったんですか?」
澤崎「そうですね、スタミナ面での配慮ってんですかね。とにかく走って、
   肩だけは休めて、試合に行くって感じだったんですけど」

井村「9勝目、あるいは8月19日の10勝目辺りまで、その辺りがいい結
   果に出てたという」
澤崎「そうですね。それでもフォームは崩さずに行けたと思うんですけど、
   やっぱりずっと投げないで試合だけにしてると、段々段々フォームを
   忘れてきて…はい」
井村「はぁ、試合毎に何か違うかな俺、っていう?」
澤崎「そうですね、大げさに言えばそうですね」

井村「一つその後、二桁にのせるとき乗せた後からって言うときに勝ち星が
   ついてこなかった原因は何でしょうかね?」
澤崎「そうですね、はい、大分投げ方を忘れてる部分があって…」

井村「案外それは、プロで投げて投げて投げて創って身につけたモノでも、
   そう言うことが有るんですね。いかにそれが繊細かって事なんでしょ
   うね」
澤崎「はい、結局疲れてきて、ためが出来ないようになると、その微妙なと
   ころで全然違った球になっちゃうんで」

井村「それで10勝目から以降でね、まぁ今回12勝は完封で飾りましたが、
   それまでは必ずどこかで一発の脅威にさらされる場面がありました」
澤崎「はい」
井村「再登録直後の9/30の阪神戦でも惜しいところまで行きながら、あの8
   回にツーランホームランで泣いたこともあったし」
澤崎「あの試合はもうリズムが…調子はホントに良くなかったしリズムも悪
   かったから、ああいう結果になったのはしょうがないなとは思ってま
   した」

井村「今回の完封の試合も立ち上がりは珠数多かった、ボールが先行してた
   んですよ」
澤崎「そうですね、でも、なんて言うんですかね。納得のいく、そこへ投げ
   ようとしてのボールストライクだったから…、そんなに今日調子悪い
   なって言うのは無かったんですけど」
井村「横浜も終盤に来て若返りを計っているあのゲームではあったんですけ
   ど。あの、6回まで…。意識しなかったと、新聞での談話にはあった
   んですが、正直なところ終盤まで入ろうとしているあの場面まで続い
   ていたと言うことは…」
澤崎「う〜ん」
井村「頭をよぎらなかったと言うことはないんでしょ?」
澤崎「確かに思いましたけど、絶対に出来ると思わなかったから。だから自
   分で何処まで行けんのかなって、自分自身が…なんて言うか楽しんで
   たって言うか。
   絶対に出来るなんて思ってなかったですよ。やってやろうとか思って
   なくて、何処まで行けんのかなって言う…」

井村「しかしそれは余裕のあったことの裏返しですかね?」
澤崎「それはまだ点を取られてなかったし、先に点を取って下さっていたか
   ら、すごい自分で楽に投げれる状況でしたから」
井村「そして7回、初ヒットでピンチは迎えましたよね。そこで前田のあの
   スーパープレーがでましたよね。完投しろ、完封しろよという無言の
   檄ですよね、あれは」
澤崎「そうですね、すごい嬉しかったですよね、あれは。完全にヒットの場
   面でしたから」
井村「あのニヒルな男が、ああいうプレーをやってのけるから、にくいです
   よね」
澤崎「はい」
井村「そして完封…初完封でね、12勝目をあげました。それで、これだけ
   実績を上げながらヒーローインタビューでの謙虚な言葉の数々。それ
   を拾ってみたいと思いますが」


【澤崎】
「早めに野手の方に点を取っていただいて、すごい楽に放らせて頂きま
 したんで」
「西山さんのリードにホント助けていただきまして」
「前田さんとかにも助けていただきました」


井村「これも西山さんの所へ投げられる自信があればこそ、ですわな。言い
   換えて見れば」
澤崎「でも、どうなんですかね。ここへ投げろと言われて、そこへ投げられ
   るなんて、一試合で…多ければ多いほど良いですけど、あんまり無い
   はずなんですよ。精密機械なんて言うけど、それはホント数少ないと
   思うんですよ。
   でもだから、そこで違うところに行っても、相手がストレートを読ん
   でて、西山さんのサインがスライダーだったら、それは多少甘いとこ
   ろに入っても打ちにくいだろうし」
井村「なるほど」
澤崎「だから、そこの配球面でもすごい助けていただいてますから」
井村「必然的にそう言う言葉になってかえって来ちゃうわけですね」


(
井村「それではちょっと、ルーキーイヤーの澤崎投手にですね、さっき少し
   出ましたが精密機械の、あの方にお話を伺いました」

北別府「チーム事情を考えましてもね、これだけ成績をおさめてくれなけれ
    ば困ると言う形で取った選手ですし。それにキャンプで見ても…確
    かに球も速いですけど、まぁ新人離れした、まとまったピッチャー
    だなって感じは受けましたよね」
井村「ただ夏場で勝ち星が停滞気味になった、ついてこなかったというのは
   その辺りの原因って言うのはどの辺にあったんでしょう?」
北別府「まぁ、やはりね、4月5月は中継ぎ、そして勝ち星をあげてきまし
   たよね。そういう中で疲れってのも夏場に、初めての一年間のシーズ
   ンですから。そう言う、まあ戸惑い、疲れってのもあったでしょうし。
   それに相手球団も澤崎の投球パターンとかが読めるようになった。
   やはり一番は、春先に比べると夏場、あまりボールがこなかったなと
   言う面で、その辺りが原因だと思いますけどね」
)


井村「しかし、これだけの活躍をしたときは…これまたオフの過ごし方とか
   が大事になって来るんですよね。2年目の境ってのは」
澤崎「そ…うですね。色々な人から言われて、完全に休めって言う人もいる
   し、スタミナがないから走れって言う人もいるし。今年これで良かっ
   たんだから違ったことをしなくても良いじゃないか、同じ事をやって
   れば結果は自ずと出るから、それ以上を目指して…あの、無茶するな
   とか。色んな人が色んな意見で教えてくれるんですけど」

(
北別府「あの、後の秋季キャンプ、行くと思いますけど、自分の課題っての
   を冷静に判断できる選手だと思いますので、このあたり秋季キャンプ
   で磨いて欲しいですけど。その後のオフは、体を休めるのも大事です
   けど、う〜んオーバーホールする事が大事じゃないかなと思いますけ
   ど」
)

井村「ホントに澤崎ありという、今年の活躍ぶりは皆さんに印象づけました
   ので、是非来年へつながるオフをすごして欲しいですね。まだ試合は
   ありますが、この番組では一応お疲れさまでしたと言っておきます。
   本当に今シーズン、ありがとうございました」
澤崎「はい、ありがとうございます」