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マンガの予告編: 第1回 島本和彦『逆境ナイン』全6巻(徳間書店) ■予告編: 熱く描かれる男の魂。 「廃部だ!!」 主人公の不屈闘志が校長に野球部の廃部を通告されるシーンから、この物語は始まる。その決定を覆すために、不屈は甲子園出場――そして深紅の大優勝旗を校長室へ持ち帰ることを約束するのだが。 クライマックスは109点差をつけられた9回の裏! はたしてどうやって逆転をすれば良いのか!? 通常ならばありえない、そして逆転など不可能な点差だ。 しかも! 自分以外の選手達は倒れて動けない……! 逆境の中で生み出された男球とは!? 飛行機は、何故あれほどに高く飛べるのか!? 男の成長に必要不可欠なものとは!? 完全版は全4巻で出ているぞ! 男だったらこれを読め!! ■こんな人にお薦め: 熱血根性ものが好きな人。 軟弱な男どもが嫌いな人。 漢(おとこ) ■名科白集: 「ぶっ部費を……部費を削るほうにしてください!」 「勝てるか勝てないかの問題じゃない…。 絶対に無理でも、勝たなければならないんだ!」 「この宇宙のどこかでは今も――お互いの星の運命をかけて壮大な宇宙戦争が行われているんだろうなあ…。それに比べりゃ、たかが野球! まだまだ… まだまだ…!! どうにでもなるさ……なあ宇宙よ!」 「男の3つの条件がおれたちに無茶をさせているのさ!!」 「その条件とは…!?」 「ひとつ!! 男はイザというときにはやらなければならない!! ふたつ 今がイザというときである! そしてみっつ! おれは… おれたちは 男なんだッ!!」 「日の出商には実力で勝ったわけじゃない…。実力どころかただの不戦勝だ」 「逆境とは… 自分の甘い予想とはうらはらにとてつもなく厳しい状況に追い詰められたときのことを言う!! だがそれは――男の成長に必要不可欠なものだと人はいう!!」 「惨敗した思い出が……血のにじむようなくやしい思い出が――明日にふみだす一歩となるんじゃあないのかっ」 「これは単なる豪速球でも魔球でもない!! い…いうなれば気の球――気球!! ついに野球も技術体力の時代から魂の時代へ入るのか。 今。 この経済大国と言われる日本をはじめとし世界中が物質や技術優先の価値観にそまっているとき。人間の魂が失われようとしているこの時代におまえは、野球と言うスポーツを通して!! 技術や体力だけではない――魂の大切さを訴えようというのか不屈よ!!」 「男の熱い魂――それは…交わした腕と燃えたぎる眼光によって伝達される!! これは冗談ではない!!」 「男の戦いとはなんだ高田っ! 常に自分の限界との勝負ではないのかっ。自分のワクをこえようとしないやつに勝利はあるか? 成長はあるか!! 新たな目標は出来るかっ。 出来るわけがない!!」 「やめろ高田! 口では勝てん!」 「戦えるのはおれしかいないんですよ!! 野球は9人でやるものです!! それくらい歴史の先生だって知っているでしょう」 「不屈よ…既成概念にとらわれるな…」 「これはルールです、ルール!!」 「飛行機ってのは…なぜあんなに高く飛べるんだろうな…」 「そうか…わかった…わかったぞ。 飛行機があれだけ高く飛べるのは… すさまじいばかりの、空気の抵抗があるからこそなのだ!!」 「こじつけでもつじつまがあえばそれに越したことはない! いいこと言ってるんだから最後まで聞けー!」 「男の価値は『昔どうだったか』で決まるもんじゃねえ。『今現在どういうやつか』で決まるもんよ」 「記憶を失ったなどという――後ろ向きな言い方はやめてください!!」 「で、では何と!?」 「過去を捨てたのです!!」 ■感想: ある方向性において、野球マンガの決定版。 高校球児への「好きな野球マンガ」などのアンケートでは名前は出てこない(出てくるのは『タッチ』『H2』『MAJOR』『やったろうじゃん』『風光る』などである)が、もっと知名度があれば必ずやこのマンガが一位に進出してくるだろう。 面白さは折紙付き。 名作の誉れ高いこの作品、読めば抱腹絶倒間違いなし! 野球ファンに対しての『逆境ナイン』の布教活動は全てに優先する。 |